介護と住まい

高齢者の家がゴミ屋敷になる前に――「片付けられない」の裏側にある生活の異変

家の中にゴミがたまっている。床が物で埋まっている。冷蔵庫には古い食品が残り、郵便物は開封されないまま積み重なっている。こうした家を見ると、私たちはつい思ってしまいます。「なぜ片付けないのだろう」「だらしない人なのだろうか」「全部捨てればいい...
介護と住まい

認知症になった人と、その後に残る家――「自宅で暮らす」の先にある住環境問題

「できるだけ長く、住み慣れた自宅で暮らしたい」高齢者の住まいを考えるとき、よく聞く言葉です。長年暮らしてきた家には、思い出があります。使い慣れた台所があり、いつものトイレがあり、毎日眺めてきた景色があります。施設へ移るより、自宅で暮らしたい...
介護と住まい

高齢者や障害者はなぜ賃貸住宅を借りにくいのか――「大家の理解不足」だけでは語れない住まいの現実

高齢者や障害者、低所得者などが、賃貸住宅を借りにくい。これは以前から指摘されてきた社会問題です。年齢が高い。障害がある。収入が少ない。保証人を用意できない。緊急連絡先がない。そうした事情によって、希望する賃貸住宅への入居が難しくなる人がいま...
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空き家を減らしても、地方は元気になりません

地方創生に必要なのは、住宅ではなく「暮らし」を再建すること日本の空き家が増え続けています。総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家は約900万戸、空き家率は13.8%となり、いずれも過去最高を更新しました。数字だけを見る...
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なぜ高齢者は施設へ入らないのか

「施設に入りたくない」のではなく、「今の暮らしを失いたくない」のです「母が施設へ入りたがらないんです。」介護や医療の現場では、よく耳にする相談です。転倒が増えた。認知症も少し進んできた。一人暮らしは心配。それでも本人は、「まだ家にいたい。」...
リフォーム・改修

家があっても住めない時代が始まります

なぜ今、「住宅」と「福祉」が一緒に語られるようになったのか「日本には空き家が900万戸もあるのだから、住む家には困らない。」そんな声を耳にすることがあります。しかし、現実はそう単純ではありません。家は余っています。それでも、安心して暮らし続...
リフォーム・改修

なぜ高齢者は「自宅」で転倒するのか

――病院ではなく家だから起きる事故の正体「転倒予防」と聞くと、多くの人は筋力低下やバランス能力の低下を思い浮かべます。もちろん、それらは重要な要因です。しかし、作業療法士として数多くの住宅を訪問してきた経験から言えば、高齢者が転倒する本当の...
リフォーム・改修

良い家が、良い住まいとは限りません

作業療法士が考える「暮らしやすさ」の正体住宅展示場へ行くと、「高性能住宅」「高気密・高断熱」「長期優良住宅」という言葉をよく目にします。どれも大切な性能です。しかし私は作業療法士として、20年以上生活の現場を見てきて、一つ強く感じていること...
リフォーム・改修

親の家は、子どもの家ではありません

「実家を残す」が正解とは限らない時代親が高齢になると、多くの家庭でこんな会話が始まります。「この家はどうする?」しかし、その話題は先送りにされることが少なくありません。親は「まだ元気だから」。子どもは「まだその時ではないから」。そうして時間...
リフォーム・改修

住環境はリハビリになるのか

「できる」を育てる家、「できる」を奪う家住宅改修というと、多くの人は「安全に暮らすための工事」を思い浮かべるかもしれません。手すりを付ける。段差をなくす。滑りにくい床にする。もちろん、これらは大切です。しかし私は作業療法士として20年以上、...