生活動作(トイレ・入浴など)

住まいの使いやすさは、設備の新しさだけで決まるわけではありません。
立つ、座る、またぐ、向きを変えるといった生活の動きによって変わることがあります。

トイレや浴室などの場所では、複数の動作が重なるため、
身体の状態によって使いにくさが出ることもあります。

このカテゴリでは、日常生活の動きと住まいの関係について、
実際の動作をもとに整理しています。

暮らしの使いにくさ

座り心地のいいソファは、身体にもやさしいのか?

家具店でソファに座ったとき、「お、これはいい」と思う瞬間があります。身体がふわっと沈む。背もたれに身体を預けられる。深く座れて、力を抜ける。ソファとしては、とても魅力的です。ところが作業療法士として考えると、少し気になることがあります。その...
暮らしの使いにくさ

握力が弱いなら「握らない」という方法もある。海外の便利グッズから考える生活の工夫

ペットボトルのふたが開かない。瓶のふたが固くて回らない。缶のプルトップに指が入らない。こうしたことが増えてくると、「握力が落ちたのかな」と思う人もいるでしょう。このサイトでも以前、ペットボトルを開けるために必要な握力や、握力が弱くなると日常...
介護と住まい

身体が不自由になっても、家を病室にしない。――福祉とインテリアの間で考えたいこと

寝室にポータブルトイレを置く。医療や介護の世界では、珍しいことではありません。夜中にトイレまで歩くことが難しくなった。転倒する危険がある。尿意を感じてからトイレまで間に合わない。家族が毎回介助することも難しい。それなら、ベッドの近くにポータ...
暮らしの使いにくさ

高齢者が椅子から立ち上がれない原因は筋力だけではない|座面の高さを測ってみよう

「最近、ソファから立つのが大変になった」「低い椅子だと、何かにつかまらないと立てない」「トイレでは立てるのに、居間の椅子からは立てない」こんなことが増えてくると、多くの人はまず「足の筋力が落ちたのかな」と考えると思います。もちろん、筋力は立...
生活動作(トイレ・入浴など)

段差は全部なくした方がいい?――家を安全にしても「外で暮らす力」は残したい

高齢になって足腰が弱くなってきた。病気やけがで歩きにくくなった。そんなとき、住環境について考えると必ず出てくるのが「段差」です。段差をなくす。手すりをつける。スロープを設置する。どれも大切な対策です。このサイトでも以前、**「段差は何cmか...
暮らしの使いにくさ

袋が開けられない。本当に困ったときはどうすればいい?作業療法士が考える解決策

食品の袋が開けられない。薬の袋が開けられない。お菓子の包装を両手で引っ張っても開かない。こうした困りごとは、「握力が弱くなったから」で説明されることがあります。以前、このサイトでも、握力が弱くなるとペットボトルのふたやドアノブなど、日常生活...
暮らしの使いにくさ

握力が弱くなったら、鍛えるべきか。道具を変えるべきか。

ペットボトルの蓋が開けにくくなった。お菓子の袋が開かない。缶のプルトップに指が入らない。玄関の数センチの段差で、足が引っかかるようになった。こういう変化が起きたとき、私たちはまず「身体の衰え」を考えます。握力が落ちた。足が上がらなくなった。...
リフォーム・改修

福祉用具を使うということ――人を家に合わせるのか、家を人に合わせるのか

福祉用具というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。車椅子、歩行器、介護ベッド、手すり、シャワーチェア。福祉用具について書かれた記事の多くは、「どのような種類があるのか」「どのような人が使うのか」「介護保険で利用できるのか」といった説...
生活動作(トイレ・入浴など)

災害時、高齢者や障害者は本当に避難できるのか――300mに15分かかった福祉事業所の避難から考える

「津波警報が発表されました。直ちに避難してください」災害が起きれば、テレビやスマートフォンから避難を呼びかける情報が流れます。しかし、その言葉を聞くたびに私は思います。すべての人が、本当に「直ちに避難」できるのでしょうか。ベッドから一人で起...
介護と住まい

高齢者の家がゴミ屋敷になる前に――「片付けられない」の裏側にある生活の異変

家の中にゴミがたまっている。床が物で埋まっている。冷蔵庫には古い食品が残り、郵便物は開封されないまま積み重なっている。こうした家を見ると、私たちはつい思ってしまいます。「なぜ片付けないのだろう」「だらしない人なのだろうか」「全部捨てればいい...