介護と住まい

住まいを介護に合わせて整えるとき、
手すりや設備だけを考えてしまうことがあります。

しかし実際には、
家の構造、生活の動線、家族の生活など、
さまざまな条件が関係しています。

このカテゴリでは、
住まいと介護の関係を、生活の視点から考えています。

介護と住まい

「これがあれば一人で大丈夫」と、家族はどこまで言えるのか

「声でエアコンをつけられるようにしたら、夜中に呼ばれなくなるかもしれない」親の暮らしを支えている家族なら、そう考えることがあるかもしれません。照明をつける。カーテンを閉める。テレビを操作する。一つひとつは、小さな手助けです。でも、それが毎日...
介護と住まい

親を施設に入れるタイミングはいつ?

「一人でできないことが増えた」が目安ではありません「そろそろ親を施設に入れた方がいいのだろうか」在宅介護をしていると、いつかこの問題にぶつかることがあります。一人で風呂に入れなくなった。料理をしなくなった。歩くのが危なくなった。夜中のトイレ...
介護と住まい

本当のバリアフリー玄関とは何だろう――段差をなくしても、日本人は靴を脱げる

玄関の段差が上がりにくくなった。そんな相談があれば、一般的には「段差を低くする」「式台を置く」「手すりを付ける」といった方法を考えます。もちろん、どれも間違いではありません。でも、あるとき私は少し違うことを考えました。そもそも、なぜ日本の玄...
介護と住まい

身体が不自由になっても、家を病室にしない。――福祉とインテリアの間で考えたいこと

寝室にポータブルトイレを置く。医療や介護の世界では、珍しいことではありません。夜中にトイレまで歩くことが難しくなった。転倒する危険がある。尿意を感じてからトイレまで間に合わない。家族が毎回介助することも難しい。それなら、ベッドの近くにポータ...
介護と住まい

握力が弱くても「できる」に変えられる。生活の困りごとを道具で解決する5つの方法

以前、このブログでは、握力が弱くなると家の中でどんなことに困るのかを書きました。ペットボトルの蓋、ドアノブ、蛇口など、私たちの生活には「握る」「つまむ」「回す」という動作が思っている以上にあります。以前の記事はこちらです。今回はその続きです...
リフォーム・改修

戸建てを売って団地へ。老後の住み替えは「家」ではなく「暮らし」で考えたい

「せっかく建てた家なのだから、できるだけ長く住みたい」そう考えるのは自然なことだと思います。住宅ローンを払い、子どもを育て、家族の思い出が積み重なった家です。年齢を重ねたからといって、簡単に手放せるものではありません。しかし、作業療法士とし...
介護と住まい

運転免許を返納したら、暮らしはどう変わるのでしょうか。

高齢になると、運転免許の返納について考える場面が増えてきます。事故のニュースを見るたびに、「そろそろ返納した方がいいのではないか」と家族で話し合うこともあるでしょう。しかし、運転免許の返納について語られるとき、私には一つ気になることがありま...
介護と住まい

高齢者とペットと家――「この子がいるから離れられない」が住まいの選択を変えるとき

高齢者の住まいについて考えるとき、私たちはさまざまな条件を確認します。一人で生活できるのか。階段は使えるのか。トイレや浴室は安全なのか。買い物はできるのか。病院へ通えるのか。家族の支援は受けられるのか。経済的に暮らし続けられるのか。しかし、...
リフォーム・改修

福祉用具を使うということ――人を家に合わせるのか、家を人に合わせるのか

福祉用具というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。車椅子、歩行器、介護ベッド、手すり、シャワーチェア。福祉用具について書かれた記事の多くは、「どのような種類があるのか」「どのような人が使うのか」「介護保険で利用できるのか」といった説...
介護と住まい

高齢者の家がゴミ屋敷になる前に――「片付けられない」の裏側にある生活の異変

家の中にゴミがたまっている。床が物で埋まっている。冷蔵庫には古い食品が残り、郵便物は開封されないまま積み重なっている。こうした家を見ると、私たちはつい思ってしまいます。「なぜ片付けないのだろう」「だらしない人なのだろうか」「全部捨てればいい...