親の住まいについて考えるのは難しいものです。
「まだ元気だから」
「そのうち考えればいい」
そんな気持ちになるのも自然なことだと思います。
しかし、実際に相談が増えるのは親が元気なうちではありません。
転倒した後。
入院した後。
認知症が進行した後。
そうなってからです。
そして、その時には選択肢が大きく減っていることがあります。
今回は、親が元気なうちに話しておきたい住まいのことについて考えてみます。
なぜ元気なうちが大切なのか
住まいに関する判断は本人の意思が重要です。
しかし、
・認知症が進行する
・体力が低下する
・入院する
こうした状況になると、落ち着いて考えることが難しくなります。
その結果、
「とりあえず今のまま」
になりやすくなります。
住まいの問題は、元気なうちほど選択肢があります。
話しておきたいこと① この家に住み続けたいのか
意外と聞いていない家族は多いものです。
本人は
「最後までここに住みたい」
と思っているかもしれません。
一方で、
「本当は雪かきが大変」
「階段がつらい」
と思っていることもあります。
まずは本人の考えを知ることが大切です。
話しておきたいこと② 家の中で困っていることはないか
転倒したことはないか。
階段は大丈夫か。
浴室は寒くないか。
買い物は負担になっていないか。
生活の小さな変化は将来のヒントになります。
話しておきたいこと③ 車を運転できなくなったらどうするか
地方では特に重要です。
運転をやめた瞬間に、
・通院
・買い物
・銀行
・役所
への移動が難しくなることがあります。
家の中だけではなく、家の場所も住みやすさに影響します。
話しておきたいこと④ 住み替えという選択肢
住み替えは失敗ではありません。
これからの生活に合わせて環境を選ぶことです。
平屋への住み替え。
利便性の高い場所への移転。
高齢者住宅への入居。
元気なうちだからこそ検討できます。
話しておきたいこと⑤ もし家を手放すならどうするか
空き家問題は全国的な課題になっています。
相続してから考えるのではなく、
親自身がどうしたいのかを聞いておくことは大切です。
売るのか。
貸すのか。
残したいのか。
家族の考えと本人の考えが違うことも少なくありません。
私が現場で感じること
住まいの問題は、介護が始まってから考えるには大きすぎます。
だからこそ、
「まだ元気だから」
ではなく、
「まだ元気だからこそ」
話しておく価値があります。
住まいは人生の土台です。
そして住まいの選択は、これからの暮らし方そのものを決めることになります。
まとめ
親が元気なうちに話しておきたいのは、
家そのものではありません。
これからどう暮らしたいかです。
住み続ける。
住み替える。
家を残す。
手放す。
正解は人によって違います。
だからこそ、元気なうちに話し合うことが大切なのではないでしょうか。


コメント