― 毎日行う動作に隠れている身体の負担
腰が悪くなると、思っている以上に日常の動作がつらくなることがあります。
その中でもよく聞くのが
「トイレが少し大変になってきた」
という話です。
階段や重い物を持つ動作は想像しやすいかもしれませんが、
実はトイレも腰にとって負担の大きい動作の一つです。
普段はあまり意識されない動作ですが、
身体の状態が変わると難しさを感じる場面が出てきます。
トイレでは「座る・立つ」という動作が必ず起こる
トイレでは必ず
座る
立ち上がる
という動作が行われます。
このとき体は
体を前に倒す
↓
体重を足に移す
↓
腰を持ち上げる
という動きをしています。
腰に痛みがあると、この一連の動きが負担になりやすくなります。
実は「座る動作」の方が難しいこともある
トイレの動作というと、
立ち上がる動きに目が向きがちです。
しかし現場で見ていると
ゆっくり座る動作の方が難しい
という人も少なくありません。
立ち上がる動作は勢いを使うこともできますが、
座る動作では
体をコントロールしながらゆっくり腰を下ろす
必要があります。
これは筋肉でいうと
遠心性収縮
という働きになります。
体を支えながらブレーキをかける動きなので、
腰や下肢の筋力が弱くなると難しくなります。
便座の高さは動作に大きく影響する
便座の高さは一般的に
約40cm
程度と言われています。
しかし身体機能を考えると、
もう少し高さが必要になることもあります。
目安としては
膝が90度くらいになる高さ
です。
便座が低いと
深く腰を落とす
↓
立ち上がるときの負担が増える
という動きになります。
高さが少し変わるだけで
立ち上がりの負担は大きく変わることがあります。
手すりがあっても使いやすいとは限らない
トイレには手すりが設置されることも多くなっています。
ただし
手すりがあるだけで動きやすくなるとは限りません。
例えば
・高さが合っていない
・位置が遠い
・体の向きと合っていない
こうした場合、
手すりがうまく使えないことがあります。
トイレでは
縦手すりと横手すり
が使われることがありますが、
どちらも
高さ
位置
距離
によって使いやすさが変わります。
実際の動作を確認しながら位置を決めることが大切になります。
狭いトイレでは体の動きが制限される
住宅のトイレは広さが限られていることが多い場所です。
スペースが少ないと
体を前に倒す
手をつく
向きを変える
といった動きがしにくくなることがあります。
トイレは
座る
立つ
方向を変える
といった動きが重なる場所なので、
空間の余裕が少ないと動作が難しくなることがあります。
毎日行う動作だから変化に気づきやすい
トイレは一日に何度も行う動作です。
そのため身体の変化があると
「少し立ちにくい」
「ゆっくり座るのが怖い」
といった違和感に気づくことがあります。
普段は何気なく行っている動作ですが、
身体にとっては意外と負担がかかる場面でもあります。
まとめ
腰が悪くなると、トイレの動作がつらく感じることがあります。
トイレでは
座る
立ち上がる
体を前に倒す
といった動きが必要になります。
特に
ゆっくり腰を下ろす動作は
体を支えながら動く必要があるため
負担を感じやすい動きになります。
また
便座の高さ
手すりの位置
トイレの広さ
といった住宅の条件も
動きやすさに影響します。
毎日行う動作だからこそ、
身体の変化が見えやすい場面でもあります。
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