― 寒冷地の住宅と段差の問題
北海道の住宅では、
玄関ポーチが高く作られている家をよく見かけます。
本州の住宅と比べると、
玄関までの段差が大きいと感じることもあります。
これは単なる設計の違いではなく、
寒冷地特有の住宅事情と関係しています。
基礎を高くする理由
寒冷地では
住宅の基礎を高く作ることがあります。
これは
雪
凍結
湿気
などから建物を守るためです。
基礎が高くなると
床の高さも上がるため、
玄関の段差も大きくなります。
1階が駐車スペースの住宅も多い
北海道では
1階に駐車スペースを組み込み、
2階から住居スペースが始まる住宅も多く見られます。
この場合、
住居の床の高さが高くなるため、
玄関の位置も高くなります。
その結果、
玄関までの動線には
階段が設置されることが多くなります。
スロープを作るには大きなスペースが必要になる
段差を解消する方法として
スロープがあります。
一般的な勾配の目安は
1/12
と言われています。
車いすを想定する場合には
1/15程度が望ましいとされることもあります。
例えば玄関の高さが60cmある場合
1/12 → 約7m
1/15 → 約9m
程度の長さが必要になります。
住宅の敷地では
このスペースを確保することが
難しい場合もあります。
雪対策の設備がスペースを制限することもある
北海道では
雪対策のために
カーポート
除雪スペース
などが必要になります。
カーポートを設置すると
玄関周りのスペースが限られ、
スロープを設置するための
十分な距離が確保できないこともあります。
玄関フードが設置される住宅も多い
北海道の住宅では
玄関フード(風除室)
を設置することもよくあります。
これは
雪
風
寒さ
を防ぐための設備です。
玄関の前に
もう一つ小さな空間が作られる形になります。
玄関フードによって手すりが途切れることもある
玄関フードがある場合、
玄関周りの壁の位置が変わるため
手すりを付けたい場所に壁がない
手すりが途中で途切れる
といった状況になることがあります。
段差を上がる途中で
手すりが途切れてしまうと
動作が不安定になることもあります。
玄関フードは荷物置き場になりやすい
実際の生活では
玄関フードは
荷物
除雪道具
外で使う物
などを置く場所として
使われることも多くあります。
そのため動線が狭くなり、
手すりを設置しにくくなることもあります。
住まいは地域の条件と生活で変わる
住宅の形は
地域の条件と深く関係しています。
北海道では
雪
寒さ
凍結
といった環境によって
住宅の構造が変わります。
さらに生活の中で
スペースの使い方も変わっていきます。
住まいを考えるときには
設備の基準だけでなく
地域の環境と生活の実際
を合わせて考えることが大切になります。
まとめ
北海道の住宅では
基礎の高さ
駐車スペースの構造
雪対策の設備
などによって
玄関ポーチが高くなることがあります。
さらに
玄関フード
カーポート
荷物
といった条件によって
手すりやスロープの設置が
難しくなることもあります。
住まいは設備だけでなく
地域の環境と生活の関係の中で考えることが大切になります。
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