介護と住まい

介護と住まい

認知症になった人と、その後に残る家――「自宅で暮らす」の先にある住環境問題

「できるだけ長く、住み慣れた自宅で暮らしたい」高齢者の住まいを考えるとき、よく聞く言葉です。長年暮らしてきた家には、思い出があります。使い慣れた台所があり、いつものトイレがあり、毎日眺めてきた景色があります。施設へ移るより、自宅で暮らしたい...
介護と住まい

高齢者や障害者はなぜ賃貸住宅を借りにくいのか――「大家の理解不足」だけでは語れない住まいの現実

高齢者や障害者、低所得者などが、賃貸住宅を借りにくい。これは以前から指摘されてきた社会問題です。年齢が高い。障害がある。収入が少ない。保証人を用意できない。緊急連絡先がない。そうした事情によって、希望する賃貸住宅への入居が難しくなる人がいま...
リフォーム・改修

家があっても住めない時代が始まります

なぜ今、「住宅」と「福祉」が一緒に語られるようになったのか「日本には空き家が900万戸もあるのだから、住む家には困らない。」そんな声を耳にすることがあります。しかし、現実はそう単純ではありません。家は余っています。それでも、安心して暮らし続...
リフォーム・改修

良い家が、良い住まいとは限りません

作業療法士が考える「暮らしやすさ」の正体住宅展示場へ行くと、「高性能住宅」「高気密・高断熱」「長期優良住宅」という言葉をよく目にします。どれも大切な性能です。しかし私は作業療法士として、20年以上生活の現場を見てきて、一つ強く感じていること...
介護と住まい

空き家になる前に考えたいこと

「住めなくなってから」では遅い理由親が亡くなった後、実家が空き家になる。そんな話を耳にする機会が増えました。しかし実際には、空き家は突然生まれるものではありません。私は作業療法士として高齢者の生活を支援する中で、「家との付き合い方」が少しず...
リフォーム・改修

300万円の住宅改修は本当に正しい選択なのか

高齢になり、自宅での生活に不安が出てくると住宅改修が検討されます。手すりを付ける。段差をなくす。トイレを広くする。浴室を改修する。こうした住宅改修によって生活が続けやすくなることは少なくありません。しかし私は作業療法士として現場に関わる中で...
介護と住まい

なぜ高齢者は住み替えを決断できないのか

身体機能より先に始まる「家とのズレ」高齢になると、今の家で暮らし続けることが難しくなる場面があります。階段がつらくなる。雪かきが大変になる。通院や買い物に家族の支援が必要になる。それでも多くの人は住み替えを決断しません。私は作業療法士として...
介護と住まい

親が元気なうちに話しておきたい住まいのこと

親の住まいについて考えるのは難しいものです。「まだ元気だから」「そのうち考えればいい」そんな気持ちになるのも自然なことだと思います。しかし、実際に相談が増えるのは親が元気なうちではありません。転倒した後。入院した後。認知症が進行した後。そう...
介護と住まい

高齢者住宅選びで失敗する理由

高齢者住宅を探し始めるきっかけは人それぞれです。一人暮らしが不安になった。退院後の生活が難しくなった。家族の介護負担が大きくなった。しかし実際には、「住宅選びそのもの」で失敗するケースよりも、「住宅選びを始める時期」で失敗するケースを多く見...
介護と住まい

住み続けるか、引っ越すか

高齢になると、今の家に住み続けるべきか、それとも住み替えるべきかという悩みが出てきます。長年暮らした家には思い出があります。近所付き合いもあります。できれば住み続けたいと考える方は少なくありません。一方で、身体機能の低下や介護の必要性が高ま...