日常の動作から考える住まい
家は同じでも、身体の状態が変わると生活の感じ方は少しずつ変わります。
例えば
段差が少し気になる
高い棚が使いにくい
靴を履くときにふらつく
こうした変化は、家が変わったわけではありません。
身体の使い方が変わった
ことで起こります。
住まいの使いやすさは、身体の状態と深く関係しています。
家の中では多くの動作が行われている
家の中では、日常のさまざまな動作が行われています。
浴槽をまたぐ
服を着替える
靴を履く
段差を降りる
物を運ぶ
こうした動作は普段ほとんど意識されません。
しかし身体機能が変化すると、
それまで問題なくできていた動きが少しずつ難しくなることがあります。
日常の動作はバランスを使っている
日常生活の動作では
体を支える
体重を移す
姿勢を保つ
といった働きが常に行われています。
例えば
浴槽をまたぐ
靴を履く
といった動作では、
片方の足で体を支える場面があります。
また
荷物を持って歩く
段差を降りる
といった動作では、
体重をコントロールしながら動く必要があります。
普段は自然に行っている動きですが、
身体の状態が変わると不安定さを感じることがあります。
身体の変化は動作の変化として現れる
身体機能が変化すると、
動作の仕方も少しずつ変わってきます。
例えば
手をつく場所を探す
体をゆっくり動かす
姿勢を変えて作業する
といった工夫が自然に生まれます。
これは身体が自分に合った動き方を見つけているとも言えます。
小さな変化は生活の中に現れる
身体の変化は、最初から大きな問題として現れるわけではありません。
多くの場合は
手すりに手を伸ばす
壁に少し触れる
ゆっくり動く
といった形で現れます。
本人にとっては
「念のため」
「少し安心するから」
という感覚です。
しかしこうした小さな変化は、
身体の状態の変化を示していることがあります。
手すりを使うということ
例えば手すりです。
家の中に手すりがあれば、
自然に手を伸ばして使う人も多いと思います。
生活の感覚では
「あるなら使う」
という程度のことかもしれません。
しかし医療の評価では、
この行動は少し違う意味を持ちます。
医療では「補助を使う」と評価が変わる
日常生活の動作を評価する方法の一つに
FIM(Functional Independence Measure)という評価があります。
この評価では
7点が完全に自立した状態
とされています。
そして
手すりなどの補助具を使う場合は6点
になります。
つまり
自分一人でできていても、
手すりを使うという時点で
「完全な自立ではない」
と評価されるのです。
家は変わらなくても生活は変わる
もちろん、生活の中では
手すりを使う
壁に触れる
ということは珍しいことではありません。
むしろ
「あるなら使う」
という感覚の方が自然です。
ただ、こうした小さな行動は
身体の変化を示していることがあります。
身体が変わると
動作が変わり、
環境の感じ方も変わっていきます。
まとめ
家の使いやすさは
身体機能
生活動作
住環境
の関係の中で決まっていきます。
身体の状態が変わると
動作の仕方が変わり、
同じ家でも感じ方が変わることがあります。
日常の動作の中には、
身体の変化が少しずつ現れています。
生活の動きを見ていくと、
住まいと身体の関係が見えてくることがあります。
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