― 小さな段差ほど転倒の原因になることがある
住まいのバリアフリーを考えるとき、
段差の問題はよく話題になります。
住宅の設計では、
室内の段差は 3mm程度まで に抑えることが
目安とされることもあります。
わずかな高さですが、
それだけ段差は生活に影響する要素でもあります。
小さな段差ほど転倒の原因になることがある
段差というと、
玄関の上がり框のような
大きな段差を想像することが多いかもしれません。
しかし実際の生活では、
カーペット
敷居
床材の境目
といった わずかな段差や厚み が
転倒の原因になることがあります。
はっきりと見える段差は、
本人も注意することが多いものです。
しかし
「ほとんど段差がないように見える場所」
では油断が生まれやすく、
つまずきにつながることがあります。
階段は段数を増やすと楽になるが別の問題もある
住宅の階段では、
14段程度が一般的とされることがあります。
ただ段差を小さくするために、
段数を一段増やすという工夫が
行われることもあります。
一段あたりの高さが低くなることで、
上り下りは楽になります。
しかし一方で、
段数が増える
↓
上り下りの回数が増える
ということにもなります。
つまり
移動回数が増えることで
別の形の負担が生まれることもある
という視点も必要になります。
玄関の上がり框にも同じことが言える
玄関の上がり框は、
おおよそ 15〜25cm程度 が
目安とされることが多いです。
この段差を補うために、
玄関の中に足台を置くこともあります。
ただし玄関は
もともとスペースが限られています。
そこに足台を設置すると
動作スペースが狭くなる
体の向きを変えにくい
といった問題が生まれることがあります。
結果として
動作が制限されてしまい
逆に危険につながることもあります。
段差の問題は高さだけでは決まらない
住まいの段差は、
高さ
位置
動作
によって影響が変わります。
小さな段差でも
動作の途中にあると危険になることがあります。
逆に高さがあっても
十分なスペースがあれば
安全に動けることもあります。
生活の動きの中で段差を見る
段差の問題は
単純な高さだけでは判断できません。
実際の生活では、
体の状態
動作の流れ
住まいの広さ
といった条件が重なっています。
住まいの段差を考えるときには、
設備の基準だけでなく
生活の動きの中でどう使われるか
を見ることが大切になります。
まとめ
住まいの段差は、
数センチ程度でも転倒の原因になることがあります。
特に
カーペット
敷居
床の境目
といった小さな段差は
注意されにくく、
つまずきの原因になることがあります。
段差の問題は高さだけではなく、
生活の動きと合わせて考えることが大切になります。
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