なぜ将来使わなくなる和室を作るのか

― 住まいと生活のズレ

最近の住宅では、
リビングの横に小さな和室を設ける間取りをよく見かけます。

落ち着いた空間として和室を好む人も多く、
客間として畳の部屋を作る住宅も少なくありません。

ただ、住まいと生活を見ていると
この和室の再ブームに少し違和感を覚えることがあります。

それは、
将来の生活との関係です。


和室は実際にはあまり使われないことが多い

住宅の中で
あまり使われなくなる部屋として
よく挙げられるのが和室です。

来客用として作られたものの、
実際にはほとんど使われず
物置のようになっている家も珍しくありません。

来客のための部屋として考えられていても、
日常生活の中では
使う機会があまりないからです。

その結果

立派な客間が物置になる

ということもよくあります。


椅子の生活と和室は必ずしも相性が良くない

現在の生活では

椅子
テーブル
ベッド

といった生活が一般的になっています。

和室を作っても、
実際には畳の上にテーブルや椅子を置いて
使うこともあります。

しかし畳は本来、
床に座る生活を想定して作られています。

そのため椅子を置くと

畳に跡が残る
畳が傷みやすい

といった問題が出ることがあります。

椅子の生活と和室は、
必ずしも相性が良いとは限りません。


将来の生活を考えると床生活は難しくなる

もう一つ気になるのが
将来の生活との関係です。

畳の部屋では

床に座る
床から立ち上がる

といった動作が基本になります。

若い頃は問題なくできる動作でも、
年齢を重ねると


股関節

などへの負担が大きくなり、
床から立ち上がることが難しくなることがあります。

そのため多くの場合、
生活は自然と

椅子
ベッド

といった形に変わっていきます。


住まいは今の生活だけで作られてしまう

住宅を作るときには、
どうしても 今の生活 を基準に考えがちです。

しかし住まいは
長い時間使われるものです。

体の状態
生活の習慣
家族の形

こうしたものは
少しずつ変わっていきます。

そのため住まいを考えるときには
今の暮らしだけでなく

将来の生活の変化

も想像する必要があります。


住まいは生活の変化と一緒に考える

和室には
落ち着いた空間としての魅力があります。

ただ実際の生活では

使われなくなる
物置になる
生活の形と合わなくなる

といったことが起こることもあります。

住まいを考えるときには
今の暮らしだけでなく

将来の生活の形

も想像することが大切になります。


まとめ

和室には
日本の住まいらしい魅力があります。

しかし実際の生活では

客間として使われなくなる
椅子の生活と合わない
将来の身体と合わなくなる

といった問題が起こることもあります。

住まいを考えるときには
今の暮らしだけでなく
将来の生活の変化も含めて考えることが大切になります。


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