― 住宅の基準と身体の使い方
住宅で手すりを設置する場合、
高さの目安としてよく言われるのが
床から75〜85cm
という数値です。
この高さは住宅や介護の現場でも
よく使われる基準で、
多くの住宅で採用されています。
しかし実際の生活では、
この高さが必ずしも使いやすいとは限りません。
手すりは数値だけで決めるものではなく、
身体の状態や動作によって
適した位置が変わることがあります。
高齢者では大転子の高さが目安になる
手すりの高さを決めるとき、
身体の目安としてよく使われるのが
大腿骨の大転子の高さ
です。
大転子は股関節の外側にある骨で、
立ったときの自然な手の位置に近いため、
体重をかけやすい高さになります。
そのため高齢者の場合、
大転子の高さを参考に
手すりの位置を決めることもあります。
ただしこの方法も
万能ではありません。
荷重のかけ方で高さは変わる
手すりは
体を支える
バランスを取る
立ち上がりを助ける
といった動作で使われます。
このとき、
どのくらい体重をかけるか
どの方向に力を使うか
によって
使いやすい高さは変わります。
例えば
強く体重をかける場合
↓
少し低めの方が安定する
軽く支える場合
↓
少し高めの方が使いやすい
ということもあります。
実際に立って決めることが大切
そのため本来は、
実際に使う人がその場に立って
高さを確認する
ことがとても大切になります。
そうすることで
体の動き
力の入り方
手の位置
を確認することができます。
またこのとき、
本当に必要な場所
も見えてくることがあります。
結果として、
必要以上に手すりを増やす
ということも防ぐことができます。
縦手すりと横手すりの違い
手すりには
縦手すり
横手すり
があります。
一般的には
立ち上がり
→ 縦手すり
移動
→ 横手すり
と考えられることが多いです。
しかし実際には、
本人にとって
横手すりの方が力が入りやすい
ということもあります。
これは身体の状態や
筋力の残り方によって変わるため、
必ずしも教科書通りにはいかないことがあります。
手すりは生活の中で決まる
手すりの高さは
75〜85cm
という目安があります。
しかし実際の生活では、
体格
身体の状態
動作の方法
によって
使いやすい高さは変わります。
そのため手すりは
数値だけで決めるのではなく、
生活の動きの中で決めること
が大切になります。
まとめ
住宅の手すりは
床から75〜85cmが目安とされています。
ただし実際の生活では、
体格
荷重のかけ方
身体の状態
によって
使いやすい高さは変わることがあります。
手すりは設備として考えるだけでなく、
身体の動きの中で位置を決めることが
大切になります。

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