― 玄関でよく見る身体の動き
玄関でよく見かける動作のひとつが、靴の脱ぎ履きです。
普段は特に意識することもなく行っていますが、
身体機能が少し変わると、この動作が急に難しくなることがあります。
デイケアの送迎の場面でも、
玄関で靴の脱ぎ履きに時間がかかる様子を見ることがあります。
段差を上がるよりも、
靴を履く動作の方が不安定になる
という人も少なくありません。
靴を履く動作は片脚立ちになる
靴を履くとき、人は自然に
片脚立ち
に近い状態になります。
片方の足で体を支えながら、
もう片方の足を動かす必要があります。
このとき必要になるのは
- バランス
- 足の筋力
- 体幹の安定
です。
身体機能が少し低下すると、この動作が不安定になりやすくなります。
体を少し前に倒す必要がある
靴を履くときには、
体を少し前に倒して足元に手を伸ばします。
この姿勢は意外と不安定です。
体を前に倒すと、
重心は足の前側に移動します。
バランスが崩れると
前方に倒れそうになることがあります。
そのため玄関では
靴の着脱のときに
手をどこかにつく動作
が自然に行われています。
玄関では動作が重なりやすい
靴の着脱は単独の動作ではありません。
玄関では
靴を履く
↓
立ち上がる
↓
段差を上がる
という動きが続きます。
さらに
荷物を持っている
体の向きを変える
といった動きも重なります。
このため玄関では
バランスを崩しやすい条件
が揃いやすくなります。
靴の着脱で転びそうになる場面
現場でも
靴を履こうとして
体がふらつく
という場面はよく見られます。
例えば
- 片脚立ちが不安定
- 足元まで手が届きにくい
- 靴が履きにくい
こうした条件が重なると
動作が難しくなります。
その結果
壁に手をついたり
玄関の段差に腰掛けたり
しながら動作を行うことがあります。
手をつく場所があると動作は安定する
靴の着脱では
手をつく場所
があるだけで動きやすさが変わることがあります。
例えば
- 手すり
- 壁
- 玄関の框
などです。
体を支える場所があると、
片脚立ちの不安定さを補うことができます。
そのため玄関では
靴の脱ぎ履きのときに
自然とどこかに手をつく動きが見られます。
身体が変わると玄関の使い方も変わる
若いころは
立ったまま靴を履くことが多いかもしれません。
しかし身体機能が変わると
玄関の段差に腰掛ける
椅子を使う
手すりを使う
といった方法に変わることがあります。
玄関は毎日通る場所ですが、
身体の状態によって使い方が少しずつ変わる場所でもあります。
まとめ
靴の着脱は、普段は意識されない動作ですが
- 片脚立ち
- 前屈姿勢
- バランス
といった身体の機能が関係しています。
玄関ではこの動作に加えて
段差
方向転換
荷物
などが重なります。
そのため身体機能が少し変わるだけで、
靴の脱ぎ履きが難しくなることがあります。
毎日行っている動作だからこそ、
身体の変化が見えやすい場面でもあります。
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